華道の世界は550年‼
友人が、池坊華道の先生をしている関係で昨日高島屋へ・・
ウィンドウすべてに、550という数字と掛け軸や絵・花がディスプレイ
並々ならぬ、華道界の大御所としての意気込みを感じました。
華道は、もともとは僧侶が始め、京都から広まったようです。
池坊は、応仁の乱以前からあったようです・・・
今では女性のお稽古ごと。。なんていうイメージの花の世界ですが
もともとは、時の権力者に献上する、非常に男の世界だったことが
新発見でした。
今回の目玉は、前田邸の大砂物(豊臣 秀吉を迎えるために飾った)
大きな松を惜しげもなく、幅7メートルにもなるダイナミックなもの。
後ろには、猿の掛け軸をかけて、あたかも松の木に猿が遊ぶ様。
私も中1から池坊を習い、師範まで持っているので知らないわけではないのですが
華道の奥深さと、広がりを感じずにはいられません。
世界中にも広まった日本の華道。最近のフラワーアレンジメントなんて
軽いな~とあらためて思った次第です。
池坊のキモは、立花/生花 でしょう。 きゅうっと根元は細く1列にコンパクトに
でも,枝や花で上はたおやかに魅せていくという手法です。
日本の床の間や、茶室に活けると、それは美しい空間が出現します。
もちろん自由花で、現代の空間に合う手法もあるのですが・・・
きりっとした花の空間、夢想花のような暗闇に浮かぶ白い花・・・どれも
素晴らしかったですよ。
1輪の花が、暮らしの身近にあるだけでも生きている実感を味わえます。
そう、この生の花が良いんですよね~。ドライやプリザーブドじゃあダメなんですよ。
つぼみが開いて、満開になって、散って、枯れての1連の変化に命を感じます。
さあ、あなたも1本の花・木を飾ってみませんか?
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前田邸の再現された大きな生け込!カメラに入りきれません |